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日経平均546円反発|岡野バルブ製造の原発保守が好調、山善も上方修正【2026年10月21日】

2026年10月21日の日経平均は545.82円高。岡野バルブ製造は原発の検査・保守などを背景に営業利益予想を26億円へ上方修正し、30円増配しました。山善の半導体・防衛向け需要、データセンターの物理セキュリティ、M&A企業の利益も読み解きます。

2026年10月21日の日本株夕刊。日経平均64,621.24円、岡野バルブ製造の上方修正・増配、山善、テクノホライゾン、ストライクグループの話題を紹介する画像。
日経平均546円反発|岡野バルブ製造の原発保守が好調、山善も上方修正【2026年10月21日】 / 株の夕刊

情報基準:2026年10月21日16:00(日本時間)。指数・株価は同日の東京市場終値。15:30の企業開示は、その日の終値に反映されていません。

10月21日の日経平均は64,621.24円、前日比545.82円高。前日の841円安から反発しました。ただ、10月9日の終値と比べると、なお4,409.68円低い水準です。今日の上昇だけで相場が回復したとは決められません。

そんな日に僕がいちばん面白いと思ったのは、岡野バルブ製造(6492)の業績予想修正です。原子力発電所の検査、維持管理、廃炉に関わる仕事が利益に結びつき、営業利益予想を19.5億円から26億円へ引き上げました。原発関連と聞いて発電所の新設だけを思い浮かべていた僕には、すでにある設備を安全に使い続けるための仕事が見えた発表でした。

🐼 今日の3ポイント

  • 日経平均は545.82円高、TOPIXは34.52ポイント高。ただし、10月9日からの下落幅はまだ大きい。
  • 岡野バルブ製造は営業利益予想を26億円へ上方修正し、年間配当予想を80円から110円へ引き上げた。
  • 山善は半導体・AI、データセンター、防衛など複数分野の需要を背景に、経常利益予想を154億円から187億円へ修正した。

日経平均が反発した日に、貿易統計から何が見えた?

まず、21日の東京市場終値を確認します。

指数終値前日比
日経平均64,621.24円+545.82円(+0.85%)
TOPIX4,043.73+34.52(+0.86%)

前日の大幅下落後、中東情勢を巡る警戒の緩和などが買い戻しの材料として報じられました。ただし、一日の値動きを一つの材料だけで説明することはできません。10月9日の69,030.92円と比べれば、日経平均はなお約6.39%低い水準です。

同日公表された9月の貿易統計も、企業の仕事を探す手掛かりになります。

指標・品目前年同月比
輸出額+16.7%
半導体等電子部品の輸出金額+49.4%
半導体等製造装置の輸出金額+43.9%
輸出数量指数+1.9%

半導体関連の輸出金額は大きく増えています。一方、輸出全体の数量指数の伸びは1.9%。「輸出金額が増えた」と「売れた量が同じ割合で増えた」は別の話です。為替や価格の影響も含まれるため、個別企業の受注や利益へどれほどつながったかは、各社の決算で確かめたいところです。

岡野バルブ製造(6492)|原発の検査・保守はどう利益につながる?

2026年9月期の営業利益予想は19.5億円から26億円へ、年間配当予想は80円から110円へ引き上げられました。 岡野バルブ製造は、原子力発電所などに使われる高性能なバルブを作り、設備の検査・保守にも関わる企業です。バルブは液体や気体の流れを止めたり調整したりする装置で、原発で使うものには高い安全性が求められます。

21日15:30の開示を、以前の会社予想と比べます。

項目従来予想新予想
売上高100億円115.2億円
営業利益19.5億円26億円
経常利益20.5億円27.4億円
純利益14億円17.35億円
年間配当80円110円

新予想の売上高に対する営業利益の割合、つまり**営業利益率は約22.6%**です。本業で得た売上から費用を差し引いた後に、約2割が営業利益として残る計算になります。売上高の上方修正率15.2%より営業利益の33.3%の方が大きい点も目を引きます。

なぜ利益が増えるのでしょうか。会社の開示では、島根原発2号機の定期検査の追加受注、福島第一原発の廃炉関連作業、柏崎刈羽原発7号機関連案件の前倒しなどを挙げています。原発は建設すれば終わりではありません。運転中は法定検査や部品交換が必要で、廃炉にも長い時間がかかります。その一つひとつに、専門企業の仕事があるわけです。

僕が次に知りたいのは、この高い利益率が毎年続くのかということです。今回の増益には、採算性の高い追加案件や工事時期の前倒しも関わります。一度限りの案件による利益と、検査・保守から継続的に得られる利益を分けて見たいです。

21日の終値は13,200円、220円高でした。しかし上方修正の開示は引け後です。新しい利益予想を使って計算したPERは約12.2倍ですが、その日の株価が開示を織り込んだ評価とはいえません。年初来高値21,990円から約40%下がっていることだけで、割安とも判断しません。

山善(8051)|成長産業が増えると商社の仕事も増える?

2027年3月期の経常利益予想を154億円から187億円へ引き上げました。 山善は工作機械、産業機器、工具などを扱う専門商社です。工場が設備投資をするとき、機械や関連設備を供給することで売上につながります。

項目従来予想新予想
売上高5,850億円6,180億円
営業利益150億円179億円
経常利益154億円187億円
純利益100億円122.5億円

会社が需要の強さを挙げたのは、半導体・AI、データセンター、航空宇宙、造船、防衛といった分野です。僕が面白いと思ったのは、山善がそのうち一つの製品を作る会社ではないこと。半導体工場や造船所など、異なる顧客が設備を増やすときに必要な機械を届ける側にいます。

ただし、幅広い分野から仕事を得られることと、高い利益率は別です。新予想から計算する営業利益率は約2.9%。設備投資の勢いが弱まれば、受注や利益に影響します。次の決算では、どの分野で受注が増え、利益率も改善しているのかを調べたいです。21日の終値は1,949円、72円高でした。14:00の発表なので、岡野バルブ製造の引け後開示とは株価を読む際の時系列も異なります。

テクノホライゾンとストライクグループ|見た目の数字の先にある仕事

もう2社は、データセンターとM&Aという異なるテーマです。どちらもニュースだけで利益を先取りせず、仕事から売上へ、売上から利益へ進む過程を見たいと思いました。

テクノホライゾン(6629)|データセンターには「建物を守る仕事」もある

グループ会社がマレーシアの大規模データセンター向け物理セキュリティシステムを受注しました。 物理セキュリティは、施設への入退室管理や監視カメラなどで、人や設備を守る仕組みです。ネットワーク上の攻撃を防ぐサイバーセキュリティとは別の仕事になります。

AI向けデータセンターが増えると、GPUやサーバーだけでなく、それを置く建物を守る設備も必要です。今回の発表では、複数メーカーの製品を組み合わせた提案などが評価されたとされています。単にカメラを売るだけでなく、施設全体を運用できるシステムを構築するところに関心があります。

ただし、受注額は公表されていません。21日の株価は976円、41円高でしたが、受注が将来の利益をどれだけ押し上げるかは、金額や売上計上時期、保守収益などの情報を待たなければ分かりません。

ストライクグループ(6196)|営業利益率38%は毎年続く?

2026年9月期の営業利益予想を83億円から104.01億円へ引き上げました。 ストライクグループは、会社の売却や買収を支援するM&A企業です。案件の成約で得る手数料が収益になります。

項目従来予想新予想
売上高245億円270.77億円
営業利益83億円104.01億円
経常利益83億円104.17億円

新予想から計算する営業利益率は約38.4%。会社は成約件数の増加に加え、複数の大型案件の成立や案件単価の上昇を修正理由に挙げています。高い収益性は魅力的ですが、大型案件が毎年同じ数だけ成立するとは限りません。僕が10月30日の正式決算で確かめたいのは、通常の案件数と手数料水準でも、どれくらい利益を稼げるのかです。

次に確かめたいこと

  • 岡野バルブ製造:今回の追加案件と、毎期続く検査・保守の売上を分けて確認する。高い営業利益率は続くか。
  • 山善:半導体や防衛など、どの分野で受注が増え、利益率も上がっているか。
  • テクノホライゾン:データセンター案件の金額・売上計上時期・保守収益が分かるか。
  • ストライクグループ:10月30日の決算で、大型案件を除いた成約件数と手数料の水準を読む。
  • 半導体関連:22日のディスコ決算で、貿易統計に見えた輸出増が個別企業の需要や利益にも表れているか。

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企業を見つけた経緯と、その日の相場への実感は、noteの10月21日夕刊にも書いています。

参考情報

本記事は情報提供を目的とし、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値・会社予想は記載した基準日時点の情報です。

岡野バルブ製造(6492)

日本株日経平均TOPIX岡野バルブ製造山善テクノホライゾンストライクグループ原子力半導体データセンター決算

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