日経平均1,253円安でもTOPIXは上昇|竹内製作所の上方修正と受注48.1%増を読む【2026年10月13日】
2026年10月13日の日経平均は1,253.40円安、一方TOPIXは5.86ポイント高。半導体株が売られた理由と、通期業績を上方修正した竹内製作所の受注・利益・配当を、会社の仕事から整理します。

情報基準:2026年10月13日16:00(日本時間)。指数・株価は同日の東証終値です。
3連休明けの日経平均は大きく下がりました。しかしTOPIXは上昇しています。日本株全体が同じ方向に動いたわけではありません。半導体株への売りと、同じ日に業績予想を引き上げた竹内製作所(6432)を分けて見ていきます。
🐼 今日の3ポイント
- 日経平均は67,777.52円、前営業日比1,253.40円安。TOPIXは4,110.67で5.86ポイント高だった。
- 中国のメモリーメーカーCXMTの技術進歩を巡る報道を受け、半導体株には競争激化への警戒が広がった。
- 竹内製作所は通期経常利益予想を365億円から442億円へ引き上げた。上期受注高は前年同期比48.1%増だった。
日経平均は大幅安、TOPIXは上昇。なぜ違う?
まず、10月13日の指数を確認します。両方とも「日本株」を見る指数ですが、対象や計算方法が違います。
| 指数 | 10月13日終値 | 前営業日比 |
|---|---|---|
| 日経平均 | 67,777.52円 | −1,253.40円(−1.82%) |
| TOPIX | 4,110.67 | +5.86(+0.14%) |
日経平均は225銘柄の株価水準をもとに計算され、株価の高い銘柄の動きに影響されやすい指数です。TOPIXは幅広い銘柄を時価総額で重み付けします。この日はAI・半導体関連の大型株に売りが集まり、日経平均が大きく下がりました。
半導体株が売られた背景には、中国のメモリーメーカーCXMTの技術進歩を巡る報道があります。競争が強まれば、既存メーカーの販売価格や利益率が下がるのではないかという懸念です。ただし、技術開発の報道と、量産・顧客への安定供給は別の段階です。半導体の需要が伸びても、関係する会社すべての利益が同じように伸びるとは限りません。
竹内製作所(6432)は何を発表した?
10月13日14:30、竹内製作所は2027年2月期の中間決算と通期予想の修正を発表しました。以前の会社予想と新しい予想を比べます。
| 2027年2月期の通期予想 | 従来予想 | 修正後 |
|---|---|---|
| 売上高 | 2,440億円 | 2,610億円 |
| 営業利益 | 373億円 | 445億円 |
| 経常利益 | 365億円 | 442億円 |
| 純利益 | 259億円 | 315億円 |
| 年間配当 | 220円 | 245円 |
経常利益は従来予想より77億円、約21.1%の引き上げです。年間配当予想も25円増えました。修正後の営業利益445億円を売上高2,610億円で割ると、予想営業利益率は約17.0%です。これらは会社予想であり、すでに確定した通期実績ではありません。
同社は小型ショベルやクローラーローダーを北米・欧州などへ販売します。住宅、道路、インフラの工事が増えると、現場で使う小型建設機械に仕事が生まれます。さらに販売後には、交換部品などの需要もあります。
受注48.1%増は、何を意味する?
上期受注高は1,459億8,300万円で、前年同期比48.1%増でした。 会社は、米国の大手レンタル会社からのまとまった注文、欧州での受注台数の増加、販売価格の引き上げ、円安などを要因に挙げています。
受注は将来の販売につながる手がかりですが、同じ伸び率が毎期続くとは限りません。大口注文の一巡に加え、関税・輸送費や在庫の増加にも目を向ける必要があります。次に確かめたいのは、増えた受注が売上になり、その売上が現金を伴う利益として残るかです。
半導体とサイバーセキュリティは、会社の仕事を分けて見る
半導体株への売りを見て、メモリーメーカーと、その製造に使う装置・部品の会社を一緒に扱わないことが大切です。一方の利益にとって競争激化が逆風でも、新しい技術への設備投資が増えれば別の会社に仕事が生まれる可能性があります。後者は現時点で仮説であり、実際の受注で確かめる必要があります。
マルマエ(6264)|半導体製造装置に使う精密部品
2027年8月期の経常利益は前期比61.4%増の会社予想です。 半導体の生産設備に組み込まれる部品や材料を供給します。需要の大きさだけでなく、顧客の設備投資が同社の受注につながるか、10月9日の決算記事とあわせて追います。
インターアクション(7725)|製造・検査用の光源装置
半導体の検査に関わる装置を手掛ける会社です。 10月13日16:00時点では、同日発表予定の第1四半期決算の正式数値をこの記事に織り込んでいません。次の決算資料で受注や利益率を確認します。
サイバーソリューションズ(436A)|企業のメールを守る
2026年5〜7月期の営業利益率は40%超でした。 企業向けメールとセキュリティのサービスを提供します。継続利用の売上が積み上がる事業ですが、利益率の高さだけで競争優位が確定するわけではありません。契約の継続率や大手との競争を見たい会社です。
カウリス(153A)|金融の不正ログインを検知する
金融機関などに不正検知サービスを提供します。 同じ「サイバーセキュリティ関連」でも、メールを守る会社とは顧客の課題が違います。導入する金融機関の数、既存顧客からの継続収益、競合との差を確認したいところです。
企業物価が上がると、どの数字を見る?
日本銀行が10月13日に公表した9月の国内企業物価指数は、前年同月比6.8%上昇しました。企業の仕入れや輸送のコストが高いとき、売上だけ伸びても利益率が下がる場合があります。
竹内製作所のような製造業では、販売数量・販売価格・利益率をセットで見ます。値上げによってコストを吸収できるか、値上げ後も注文が続くかが大切です。
10月14日以降に確認したいこと
| 日付 | 予定 | 日本企業を見るときの視点 |
|---|---|---|
| 10月14日(水) | ASML決算、米国9月CPI | 半導体装置の受注、物価と金利 |
| 10月15日(木) | TSMC決算 | AI向け半導体需要と設備投資 |
| 今後の開示 | 竹内製作所の説明資料・次の決算 | 大口受注、関税の価格転嫁、キャッシュフロー |
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今日の市場を見て、ぱんだ塾長が竹内製作所をどう調べたいと思ったかは、noteの10月13日夕刊に記しました。
参考情報
- 日経平均プロフィル|10月13日の終値
- 竹内製作所 2027年2月期中間決算短信|TDnet
- 国内企業物価指数(2026年9月)|日本銀行
- アジアの半導体株とCXMTの報道|AP
- マルマエ IR情報
- インターアクション IR情報
- ASML 四半期決算
- TSMC 四半期決算
本記事は情報提供を目的とし、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値・計画・日程は記載した基準日時点の情報です。
竹内製作所(6432)



