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2026年10月3日の日本株週末版|月曜に注目するIDEC・HENNGE・インフロニア

日経平均は3週続伸、米雇用統計後の日経225先物は69,760円。10月5日の東京市場で初めて反応するIDECの上方修正、HENNGEのプライム移行・公募、インフロニアの大型増資を比較します。

2026年10月3日の日本株夕刊・週末版。日経225先物69,760円、月曜に注目するIDEC・HENNGE・インフロニアを示すサムネイル。
2026年10月3日の日本株週末版|月曜に注目するIDEC・HENNGE・インフロニア / 株の夕刊

情報基準:2026年10月3日16:00(日本時間)。個別株価と日経平均は10月2日の東証終値、日経225先物は3日のナイトセッション終値です。

10月5日(月)の日本株は、高く始まるかもしれません。米国の雇用統計を受けてNASDAQは上昇し、日経225先物のナイトセッションは69,760円で終了しました。ただし、先物の上昇がそのまま全銘柄の上昇を意味するわけではありません。

週末に押さえておきたいのは、金曜の東京市場が閉まってから材料が出た3社です。IDECは業績予想の上方修正、HENNGEはプライム市場への区分変更承認と増配・公募、インフロニアは大型の新株発行を発表しました。月曜の値動きには、それぞれ違う理由があります。

ぱんだ塾長の見方や週末版の全文は、note記事で読めます。

🐼 月曜日に見る3ポイント

  • 日経平均は週間で約1,945円上昇した一方、金曜は647円安。先物高だけで「全面高」とは決めつけない。
  • IDECは利益予想の上方修正。HENNGEは好材料と株式需給の重しが同時に出た。
  • インフロニアは新株発行による希薄化と、借入金返済による財務改善の両面を見る。

先物は69,760円。金曜の下げとどうつながる?

まず、月曜の出発点となる市場データです。

指標確認できた値対象時点
日経平均68,309.46円(前日比-647.26円、-0.94%)10月2日終値
日経平均の週間騰落+1,945.26円(約+2.9%)9月25日終値→10月2日終値
日経225先物69,760円(前日清算値比+1,110円)10月3日ナイトセッション終値

日経平均は3週続伸でしたが、金曜日だけを見れば下落です。一方、金曜夜に発表された米国の9月雇用統計では非農業部門雇用者数の増加が2.9万人にとどまり、NASDAQは1.19%上昇しました。その後の日経225先物も上昇しています。

先物は月曜の現物株の終値ではありません。「高く始まる可能性」と「引けまで上がり続けるか」は別の話です。月曜は寄り付き後に日経平均だけでなく、TOPIXや値上がり銘柄の広がりも見たいところです。

金曜引け後の3社|材料の違いを表で整理

次の表は、月曜に初めて株価が反応する材料と、見るべき点を分けたものです。

企業金曜引け後の発表月曜に確認すること
IDEC(6652)2027年3月期の経常利益予想を67.5億円→89.5億円へ上方修正業績改善を評価して上がるか、寄り付きの上昇を維持できるか
HENNGE(4475)プライム市場への区分変更承認、年間配当予想6円→11円、公募・売出し好材料と株式需給の悪化を市場がどう比較するか
インフロニアHD(5076)4,782万6,100株の新株発行を発表希薄化をどこまで織り込み、借入金返済をどう評価するか

IDEC(6652)|工場の制御・安全機器を作る会社

経常利益予想を32.6%引き上げ。

IDECは工場のスイッチ、制御機器、安全機器などを手掛けます。10月2日16:30に、2027年3月期の連結経常利益予想を67.5億円から89.5億円へ修正しました。会社が挙げた背景は、日本や中国などでの半導体、ロボット、工作機械関連需要です。

ここは単なるテーマへの期待ではなく、会社の利益予想に数字として表れた材料です。金曜終値は3,820円。上方修正はこの終値にまだ反映されていません。ただ、材料発表前から株価は高値圏にあり、月曜に大きく上がって始まる場合は、その後の値動きも確認する必要があります。

HENNGE(4475)|企業のクラウド利用を守る会社

プライム移行承認・増配と、公募・売出しが同時に発表されました。

主力の「HENNGE One」は、企業がクラウドサービスを安全に使うための認証・セキュリティサービスです。10月2日には東証グロース市場からプライム市場への区分変更が承認され、年間配当予想も6円から11円へ増額されました。

一方で、新株110万株の公募、既存株主による138万株の売出し、上限37.2万株のオーバーアロットメントも発表されています。ここで重要なのは、最大285.2万株のすべてが新株による希薄化ではないこと。既存株の売出しも含みます。ただし、短期的に市場へ出る株式が増える点は、株価の重しになり得ます。月曜は寄り付き価格だけでなく、出来高と引けまでの動きに注目です。

インフロニアHD(5076)|建設とインフラ運営を担う会社

4,782万6,100株の新株発行を発表。

前田建設などを傘下に持つインフロニアは、建設に加えて道路や空港などのインフラ事業も展開しています。今回の調達資金は手取り概算で約1,472億円。水ingやアルソシア建設(旧三井住友建設)の買収に伴う借入金の返済に充てる計画です。

新株が増えると、利益が同じなら1株あたり利益は薄まります。これが「希薄化」です。一方、借入金の返済は財務負担を減らす方向に働きます。金曜終値2,695.5円を基準に、月曜の市場がこの二つをどう評価するかが焦点です。大きく下がっても、価格だけで割安とは判断できません。

半導体の外側にも目を向ける|電力・宇宙・資源循環

今週はMicronの好決算をきっかけに、半導体関連へ資金が戻りました。ただ、AI関連の設備投資はGPUやメモリーだけで完結しません。データセンターに必要な電力、冷却、光通信も見る必要があります。JERA、Dell Technologies、RHAELMは、千葉火力発電所で最大40万kW(400MW)規模のAIインフラ開発を進める構想を発表しました。これは事業化に向けた構想であり、関連する日本企業の受注が確定したという話ではありません。

宇宙ではSynspective(290A)が、米Rocket Labと20機の衛星を2028~2031年に専用打ち上げする契約を発表しました。打ち上げ契約は衛星網を増やすための一歩ですが、投資家が次に確かめたいのは、衛星数の増加が観測データの販売増につながるかです。

MWCC(9227)では、低濃度の液体から白金・イリジウムを回収する技術開発に対し、NEDOの補助金交付が決まりました。こちらも現段階は研究開発。技術が商用化され、回収コストと販売先が見えるかが次の論点です。

来週の日程|何を見ればいい?

日付予定市場での見どころ
10月5日(月)日本の消費動向調査、米ISM非製造業景気指数内需と米国サービス業の強さ
10月6日(火)植田日銀総裁の挨拶物価・賃金・金利への言及
10月7日(水)日本の景気動向指数景気の方向感
10月8日(木)早朝米FOMC議事録9月会合時点の景気・物価認識
10月8日(木)ファーストリテイリング、セブン&アイの決算大型消費関連企業の業績
10月9日(金)安川電機の決算ロボット・設備投資需要

まとめ|先物の上昇より、材料の中身を見る

月曜は日経225先物高を受けて始まる可能性があります。しかし、週末に出た3社の材料は同じ「好材料」や「悪材料」の一言では片づきません。IDECは利益予想、HENNGEは市場区分・増配と株式需給、インフロニアは希薄化と借入金返済。どの数字が変わり、何がまだ分からないのかを分けて見ることが大切です。

月曜の寄り付きだけで結論を出さず、出来高と引けまでの反応、そして次の決算を確かめたいところです。

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参考情報

本記事は情報提供を目的とし、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。市場データは記載した対象日時点の情報です。

IDEC(6652)

日本株週末版日経225先物IDECHENNGEインフロニアSynspectiveMWCC
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