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2026年10月2日の日本株|日経平均647円安、地銀統合協議と白金族リサイクル

2026年10月2日は日経平均が647円安、TOPIXも0.99%下落。東北3地銀の統合協議、MWCCの白金・イリジウム回収技術、クスリのアオキの好決算、INPEXの探鉱権益取得を整理します。

2026年10月2日の日本株夕刊。日経平均は647円安、MWCCの白金・イリジウム循環とプロクレアHDなど東北3地銀の統合協議に注目。
2026年10月2日の日本株|日経平均647円安、地銀統合協議と白金族リサイクル / 株の夕刊

情報基準:2026年10月2日16:00。日本株・指数は10月2日終値です。

ぱんだ塾長の視点や保有株ウォッチを含む夕刊は、note版でご覧いただけます。

10月2日の日本株|日経平均647円安、TOPIXも下落

指数10月2日終値前日比
日経平均68,309.46円-647.26円(-0.94%)
TOPIX4,091.00-40.98(-0.99%)

前日に日経平均が2,203円上昇した後、10月2日は反落。前場終了時点では東証プライム市場で値下がり銘柄が1,325、値上がりが199と、幅広い銘柄に売りが出ていました。

ただし、資金が一様に市場から引いたわけではありません。フジクラやINPEX、プロクレアホールディングス、クスリのアオキなど、個別材料がある企業には買いが集まりました。指数の下落と、テーマや業績を評価された企業の動きは分けて見る一日です。

今日の発見|MWCC(9227)の白金・イリジウム回収技術

MWCCは、マイクロ波技術などを用いてエネルギー・環境分野の技術開発を行う企業です。今回注目されたのは、燃料電池や水電解装置に関係する白金族貴金属を国内で循環させる研究開発です。白金やイリジウムは、水素を作る装置や燃料電池に使われます。

水素の利用が広がれば、装置に使う希少金属の調達や価格が課題になる可能性があります。使用済み設備などから金属を回収して再利用できれば、輸入に頼る資源の確保を助ける技術になり得ます。MWCCは、低濃度の液体に含まれる白金・イリジウムを回収するDPS(Dual Pore Solution)技術を開発しています。

ここで重要なのは、NEDOの支援決定が直ちに大口受注や利益を意味するわけではないことです。現段階は研究開発であり、回収率、実証設備の規模、回収コスト、量産化、顧客獲得が事業化の鍵になります。技術的に回収できるかだけでなく、採算が合う価格で回収できるかを確認したいところです。

10月2日の終値は823円、前日比2円高(+0.24%)でした。大きく値上がりした銘柄ではありませんが、水素設備の一段奥にある「希少金属の循環」という視点を与えてくれる会社です。

東北3地銀が統合協議へ|実現はまだこれから

プロクレアホールディングス(7384)、秋田銀行(8343)、岩手銀行(8345)は、経営統合に向けた協議を開始しました。2028年4月の統合を目指すとされています。青森みちのく銀行を傘下に持つプロクレアHDは、青森銀行とみちのく銀行の統合を経験した金融グループです。

地方銀行は、人口減少に伴う顧客基盤の縮小に加え、店舗や勘定系システムの維持費、人材確保といった課題を抱えています。統合が実現すれば、システムや本部機能などを共通化し、コストを抑えられる可能性があります。

一方、協議開始は統合条件や統合効果が確定したという意味ではありません。統合比率、持株会社の形、システム統合費用、店舗網、預金金利と貸出金利の差など、具体策が示されるのを待つ必要があります。プロクレアHDの株価は5,720円、前日比5.93%高でした。

クスリのアオキ|売上だけでなく、利益の伸びも確認

クスリのアオキホールディングス(3549)は、2027年5月期第1四半期の売上高が1,590億円(前年同期比+13.8%)、営業利益が84億円(同+16.0%)となりました。利益の伸びが売上の伸びを上回り、会社発表の決算が買い材料となりました。株価は4,411円、前日比18.86%高のストップ高です。

同社は医薬品だけでなく、食品、生鮮品、惣菜、日用品も扱う店舗を広げています。新規出店による成長に加え、既存店の客数や客単価、食品の利益率、出店後の投資回収が続くかが今後の確認点です。大幅高の直後に値動きを追うより、次の決算で成長の中身を確かめたい局面です。

INPEX|原油高と探鉱権益の拡大は別々に見る

INPEX(1605)は、インドネシア・ジャワ島東部海域のAgung I、Agung II探鉱鉱区について、それぞれ50%の権益を取得したと発表しました。探鉱段階の権益取得であり、天然ガスの埋蔵量や生産が確定したわけではありません。探鉱結果や、既存のLNG事業との連携可能性が今後の注目点です。

原油価格は10月2日の取引中、Brentが1バレル101ドル台で推移しました。原油高は資源会社の収益に追い風となる場合がある一方、燃料費や輸送費を通じて多くの企業のコストを押し上げます。原油価格の影響と、INPEX固有の探鉱材料は分けて考える必要があります。同社株は3,696円、前日比2.35%高でした。

今後確認したい材料

  • MWCC:白金・イリジウムの回収率、実証規模、回収コスト、商用化
  • 地銀3社:統合条件、システム統合費用、店舗網、具体的なコスト削減効果
  • クスリのアオキ:既存店の客数・客単価、出店投資の採算、利益率
  • INPEX:Agung鉱区の探鉱結果、原油・LNG価格、設備投資と株主還元
  • 米国雇用統計:発表後の米長期金利と、成長株・資源株への影響

まとめ|下げ相場では、材料の進み具合を見分ける

10月2日は日経平均が647円安、TOPIXも0.99%下落しました。前日の急騰からの反動に加え、広い範囲で売りが出た一日です。それでも、地銀統合協議、白金族の資源循環、好決算、探鉱権益の取得など、個別企業には異なる材料がありました。

ニュースの大きさだけで判断せず、研究段階なのか、協議段階なのか、利益として数字に表れているのかを分けて見ることが大切です。MWCCの技術も、地銀統合も、これから実証・条件・採算性を確かめていくテーマです。

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参考情報

本記事は情報提供を目的とし、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株価・市場データは記載した対象日時点の情報です。

MWCC(9227)

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