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ソフトバンクグループ(9984)は何の会社?Arm・OpenAIへの投資とNAVをやさしく解説

携帯電話のソフトバンクとは何が違う?ソフトバンクグループの投資先と、持っている株の価値をやさしく解説。NAVやLTVの意味も、一つずつ確かめていきます。

ソフトバンクグループ証券コード:9984
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ソフトバンクグループ(9984)は何の会社?Arm・OpenAIへの投資とNAVをやさしく解説 / 株の夕刊

「ソフトバンク」と聞くと、携帯電話の会社を思い浮かべませんか。

ところが、ソフトバンクグループ(9984)の中身を見ると、ArmやOpenAIなど、通信以外の会社への投資が大きな存在になっています。

では、この会社を調べるときは、何を見ればいいのでしょうか。

入り口は、**「どんな会社の株を持っていて、それがどれくらいの価値になっているか」**です。そこに借入の話を少し加えると、会社の姿が見えやすくなります。

難しい言葉も出てきますが、一つずつ意味を確かめながら見ていきましょう。

※企業情報は2026年9月23日に確認しました。以下の資産の金額は、会社が発表した2026年6月末時点の数字です。

携帯電話のソフトバンクとは、別の株です

まず、ここが少しややこしいところです。

ソフトバンクグループ(9984)とソフトバンク(9434)は、それぞれ別に上場している会社です。 株を買うときの番号も違います。

ソフトバンクグループソフトバンク
証券コード99849434
どんな会社?さまざまな会社へ投資し、その株を持つ会社携帯電話などの通信サービスを手がける会社
2社の関係ソフトバンクの親会社ソフトバンクグループの子会社
調べるときに見たいこと投資先が育っているか、借入が増えすぎていないか事業でどれくらい利益が出て、お金が残っているか

ソフトバンクグループは、こうした投資を中心とする「投資持株会社」です。名前は少し難しいですが、まずは**「いろいろな会社の株を持ち、その成長に投資する会社」**と考えると分かりやすいと思います。

そのため、携帯電話の契約が増えているかを見るだけでは、ソフトバンクグループ全体のことは分かりません。どの会社に投資しているかも大切になります。

出典:グループ企業一覧、ソフトバンクの経営方針・戦略

持っている株の価値は約83兆円。でも、借入もあります

2026年6月末時点で、会社が示した保有株式の価値は83.11兆円でした。

大きな金額ですね。ただ、この83兆円が丸ごと自由に使えるお金、というわけではありません。会社には借入もあります。

そこで、持っている株の価値から、借入などを整理した金額を引いてみます。その残りを示すのが、**NAV(ナブ)**という数字です。

見る数字2026年6月末ざっくり言うと
保有株式価値83.11兆円会社が持っている株などの価値
調整後純負債10.81兆円現金なども考慮し、会社のルールで整理した借入などの金額
NAV72.30兆円上の83.11兆円から10.81兆円を引いた残り
LTV13.0%株などの価値に対して、借入などがどれくらいあるか

83.11兆円 − 10.81兆円 = 72.30兆円。

まずは、この引き算を押さえれば大丈夫です。

もう一つのLTVは、借入の大きさを見るための割合です。今回なら10.81兆円 ÷ 83.11兆円で約13%になります。持っている株の価値に比べて、借入がどれくらいあるのかを見ています。

※表の株式価値と借入額には、株を使った資金調達などを考慮した会社独自の調整が入っています。決算書に載る資産や借入の合計を、そのまま使った数字ではありません。

出典:ソフトバンクグループ・1株当たりNAV情報

そう単純ではありません。

NAVは、会社が持つ資産の価値を考えるための目安です。その金額がそのまま株主に配られるわけでも、株価が必ずその水準まで上がるわけでもありません。

持っている株を実際に売ろうとしたとき、想定した価格で売れるとは限りません。まだ上場していない会社の株もありますし、売却時には税金も関係します。

「これだけの資産があるんだな」と確かめたうえで、その価値がこれから増えそうか、借入に無理がないかも見ていきたいところです。

持っている株の価値の約6割が、Arm

では、83.11兆円の中身はどうなっているのでしょうか。

ここで存在感が大きいのが、Armです。会社が示した調整後の価値は49.91兆円。83.11兆円のうち、**約60.1%**を占めています。

ただし、この「約6割」は、Armという会社の株を6割持っている、という意味ではありません。

ソフトバンクグループが持っている株などを金額で並べると、約6割がArmになるということです。

一社の割合がこれほど大きいと、Armの価値が上がったときの効果も大きくなります。一方、下がったときの影響も小さくありません。

だから、Armを見るときは「AIが伸びそう」という期待だけでなく、実際に利益が増えているか、期待が膨らんで株価が高くなりすぎていないかも確かめたいところです。

OpenAIにも、大きなお金を投じています

もう一つの注目先がOpenAIです。

ソフトバンクグループは2026年2月27日、OpenAIへ追加で300億米ドルを投資する契約を結んだと発表しました。

投資するのは、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド2」というグループの投資ファンドです。成長企業へ投資するための仕組みで、資料には略して「SVF2」と出てきます。

発表された内容を整理すると、次のようになります。

発表されたこと金額・予定
追加で投資する金額300億米ドル
すべて投資し終えた後の、これまでの投資額の合計646億米ドルとなる見込み
すべて完了した後に、OpenAIを持つ割合約13%となる見込み
発表時のお金を払い込む予定2026年4月・7月・10月に各100億米ドル

出典:OpenAIへの追加出資の公式発表

ここは、「これから持つ予定」と「すでに持っている」を分けて読むのがポイントです。この表は2月の発表時の計画なので、実際にどこまで払い込みが終わったかは、その後の発表も確認する必要があります。

利益が増えても、同じだけ現金が増えるとは限りません

投資会社を見るときには、もう一つ知っておきたいことがあります。

OpenAI株式は、3か月ごとの決算で、その時点の価値を見積もり直す仕組みです。その見積もりが上がると、株を売っていなくても利益に反映されます。

自分が持っている株が値上がりしても、売るまでは銀行口座のお金が増えない。それに近いイメージです。

「持っている株の価値が増えたこと」と「売って現金を受け取ったこと」は、分けて考えたいですね。

新しい投資に使えるお金がどれくらいあるのかを知るには、利益の数字だけでなく、現金や借入も一緒に見る必要があります。

次の決算では、ここを見てみたい

ここまでを踏まえると、確かめたいことは大きく4つです。

見たいこと確かめるポイント
持っている株の価値は増えた?Armなど、どの投資先が増え、どこが減ったか
現金も増えている?株の見積もりが上がったのか、売ってお金を受け取ったのか
借入に無理はない?新しく投資した後も、返済に使えるお金があるか
計画はどこまで進んだ?契約した段階か、お金を払い込んだ段階か

ソフトバンクグループ自身も、長い目でNAVを増やすことを重視しています。会社の説明はこちら

この会社の面白さは、投資先の成長によって、会社の中身も大きく変わっていくところにあります。**「今年いくら利益が出たか」に加えて、「今、何を持っているのか」**を追いかけると、ニュースの見え方も変わってきそうです。

僕がこの株を持っている理由は、noteで

note版では、ぱんだ塾長が新卒で入社した当時の話や、Armを見る目が変わった経緯、長く持ちたいと思う理由を書いています。保有株数などの続きは有料部分です。

「なぜ、この株を持っている?」ソフトバンクグループのnote版を読む →

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参考にした資料

※本記事は公開情報をもとに会社について調べたものです。特定の株の購入・売却をおすすめするものではありません。金額や計画は各資料の日付時点の情報です。将来の値上がりや利益を約束するものではありません。

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