Intel・Verizon・VYM、どれくらい増えた?約600万円の投資を配当込みで比較
Intel・Verizon・VYMに約600万円を投資した結果を比較。株価だけでなく配当も足すとどうなる?買った時期や為替の違いも、初めての方に向けてやさしく説明します。

「米国株と高配当ETF、結局どっちがよかったの?」
ぱんだ塾長が約600万円を投資した結果を並べると、一番大きく増えたのはIntelでした。でも、配当まで見ていくと、VerizonやVYMにも面白い違いがあります。
同じようにお金が増えていても、株価が上がったのか、配当をたくさん受け取れたのかで、中身は違うんですね。
今回は、3つにいくら投資して、どれくらい増えたのかを表で見ながら、その違いをやさしく整理していきます。
※数字は2026年9月16日時点の記録です。9月23日に文章を読みやすく直しましたが、株価や為替は当時のものを使っています。
Intel・Verizon・VYMって、何が違う?
最初に、今回比べる3つを紹介します。
IntelとVerizonは、一社ずつの株です。一方のVYMは、いろいろな会社の株をまとめて持てる「ETF」という商品です。
| 名前 | どんな投資先? | 今回見てみたいこと |
|---|---|---|
| Intel(インテル/INTC) | 半導体を手がける会社 | 株価の値上がりで、どれくらい増えたか |
| Verizon(ベライゾン/VZ) | アメリカの通信会社 | 株価に加えて、配当をどれくらい受け取れたか |
| VYM | 米国の高配当株をまとめて買えるETF | 複数の会社に分けて投資した結果はどうだったか |
名前の横の「INTC」「VZ」は、米国株を探すときに使う銘柄の記号です。「VYM」も同じように商品を探すときの記号で、正式名はVanguard High Dividend Yield ETFといいます。
会社から株主に払われるお金が「配当」、ETFから受け取るお金は「分配金」と呼びます。この記事では、どちらも投資によって受け取ったお金として比べます。
なお、ETFだから値下がりしないわけではありませんし、分配金の額も変わります。VYMの詳しい内容はVanguardの公式ページで確認できます。
約600万円は、どれくらい増えた?
3つの購入額を足すと、約604万円です。結果はこうなりました。
| Intel | Verizon | VYM | |
|---|---|---|---|
| 買うのに使った金額 | 148.6万円 | 153.5万円 | 301.7万円 |
| 売った金額/持っている株の価値 | 607.3万円 | 234.3万円 | 500.1万円 |
| これまでの配当・分配金 | 3.0万円 | 36.3万円 | 30.2万円 |
| 配当なども足した合計 | 610.3万円 | 270.6万円 | 530.3万円 |
| 買った金額から何%増えた? | +310.6% | +76.3% | +75.8% |
| 売った? まだ持っている? | 2026年5月19日にすべて売却 | 9月16日時点で保有 | 9月16日時点で保有 |
表はすべて税金を引く前の数字です。 配当も、口座に入った手取り額ではなく、税金が引かれる前の金額を使っています。金額は万円単位で小数第1位までにしています。
Intel・Verizonは実際の円での購入額、VYMは保存していた記録の購入額を使いました。増えた割合は、表のように丸める前の金額で計算しています。
Intelは、約149万円が配当込みで約610万円。かなり大きな増加でした。
ただ、もう一つ面白いのは、VerizonとVYMが、どちらも約76%増だったことです。VYMには約2倍のお金を入れていますが、増えた「割合」は近かったんですね。
VerizonとVYM、増え方は似ていても配当は違った
配当だけを見ると、Verizonは約36万円、VYMは約30万円でした。
買った金額はVerizonの方が少ないのに、配当の合計はVYMより多くなっています。今回のVerizonでは、配当もしっかり結果を支えていました。
ただし、VerizonはVYMより先に買い始めています。そのぶん、配当を受け取る期間も長くなっています。
なので、この表だけで「Verizonの方が配当の面で必ず有利」と決めることはできません。 受け取った金額と、持っていた期間を一緒に見るのが大切です。
一方、Intelの配当は約3万円。今回大きく増えたのは、主に株価の値上がりによるものでした。
Intelは2024年第4四半期から配当を停止しています。買った後も、会社の配当方針が変わることはあるんですね。Intel公式の年次報告書
「何%増えた?」は、どう計算している?
基本は、株の価値に配当を足して、最初に使ったお金と比べる計算です。
例えば、100万円で買った株が150万円になり、その間に配当を10万円受け取ったとします。
150万円+10万円で、合計160万円。最初の100万円から60万円増えたので、増加率は60%です。これは説明のための例で、税金は考えていません。
こうした値上がりと配当を合わせた成績を、投資では「トータルリターン」と呼びます。
式で確かめたい場合は、次のようになります。
(売った金額、または持っている株の価値+配当の合計)÷買った金額−1
出てきた数字を100倍すると、%で表せます。売った場合は「売った金額」、まだ持っている場合は「その時点の株の価値」を使い、両方を重ねて足すことはしません。
ドルの株を、日本円ではいくらと考える?
米国株の価格はドルなので、日本円で比べるには為替レートも必要です。
今回、VerizonとVYMは1ドル=154.9円で計算しました。例えばVerizonなら、
51.45ドル × 294株 × 154.9円 = 約234万円。
これが表にある、持っている株の価値です。
使った数字を、ここにまとめておきます。
| 計算に使った数字 | |
|---|---|
| Intel | 334株を2026年5月19日に売却。1株114.58ドル、円での売却額は6,073,231円 |
| Verizon | 294株。2026年9月15日の取引終了時の株価は51.45ドル |
| VYM | 200口。同じ日の取引終了時の価格は161.44ドル |
| 円に直すための為替 | 1ドル=154.9円。9月16日に確認した数字を小数第1位に丸めたもの |
| 配当・分配金 | 9月16日までに入金された分を、それぞれの入金時の為替で円に直した金額 |
配当は、そのお金でさらに株を買ったとは考えず、別に足しています。Intelは売却記録にある円の金額を使っています。
ドルで見た株価が上がっていても、円高になると、日本円での増え方は小さくなることがあります。今回の表は、日本円でいくらになったかを比べたものです。
ただし、3つとも同じ日に買ったわけではありません
ここは、結果を見るときに知っておいてほしいところです。
Verizonは2023年1月、Intelは2月、VYMは10月から買っています。IntelとVerizonは、途中で買い足してもいます。
さらにIntelは2026年5月に売り、ほかの2つは9月時点の価格で計算しています。スタートもゴールも、ぴったり同じではないんです。
| 違うところ | どう読めばいい? |
|---|---|
| 買った日と買い足した日 | 同じ日に同じ金額を入れた競争ではない |
| 売った日・価格を確認した日 | それぞれ違う期間の結果として見る |
| 売った後のお金 | Intelの売却資金を、その後どう運用したかは含めない |
| 税金 | 3つとも税金を引く前でそろえている。手取り額とは違う |
Intelだけ税金を引いて、VerizonとVYMは引かずに比べたら、Intelだけ不利になります。そのため、今回は税金を引く前でそろえました。
ただ、それでも買った時期などの違いは残ります。この結果だけで「次もこの商品が一番」とは言えないということですね。
1年あたりの成績に直すと、どうなる?
持っていた期間が違うので、参考として1年あたりの成績も計算しています。
使ったのは「XIRR」という計算方法です。名前は難しいですが、いつ、いくら投資して、いつお金を受け取ったかまで考えて、年あたりの成績に直す方法です。
| 商品 | 計算した期間 | 1年あたりの成績(税金を引く前) |
|---|---|---|
| Intel | 2023年2月24日〜2026年5月19日 | 約65.75% |
| Verizon | 2023年1月31日〜2026年9月16日 | 約21.37% |
| VYM | 2023年10月24日〜2026年9月16日 | 約22.33% |
まだ売っていない2つは、最後の日の株の価値を、そこで受け取った金額とみなして計算しています。VYMは保存済みの購入日と購入額3,017,293円を使いました。
ここでもVerizonとVYMは近い数字でした。
ただし、毎年この割合で増えていた、という意味ではありません。これからも同じペースで増える、という予想でもありません。 途中の上げ下げを含む結果を、1年あたりに直した数字です。
大切なのは、「いくら増えたか」と「どう増えたか」
今回、一番大きく増えたのはIntelでした。VerizonとVYMは、増えた割合が近くても、投資額や配当の金額には違いがありました。
だから、合計の成績だけでなく、配当で受け取ったお金も並べてみると面白いんですね。
値上がりを楽しみに持つのか、配当を受け取りながら長く持ちたいのか。それによって、気になる数字も変わってきます。
自分の投資を振り返るときも、まずは「買った金額」「今の価値、または売った金額」「これまでの配当」の3つを並べてみると、増え方が見えてきます。購入日や配当の入金日も残しておくと、あとから計算を確かめやすくなります。
実際に持ってみた感想と、S&P500との比較はnoteで
note版では、なぜこの3つを選んだのか、持っている間にどう感じたのか、ドルで資産を持つ経験はどうだったかを書いています。
「VYMを買ったときに、S&P500に連動するETFを買っていたら?」という追加の比較は、有料部分で紹介しています。
あわせて読みたい記事
参考にした資料
- 購入・売却・配当の金額:本人の取引記録、楽天証券の明細、2026年9月16日に計算を確認した資料。明細そのものは公開していません。
- Intel株価履歴
- Verizon株価情報
- VYM価格情報
- ドル円情報
- Vanguard公式VYM
- Intel公式2024年10-K
株価サイトの数字は日々更新されます。この記事は、2026年9月16日の集計時に使った価格と為替をもとにしています。
※本記事は個人の投資記録です。特定の株やETFの購入・売却をおすすめするものではありません。金額は税金を引く前の概算です。過去の結果は、将来の利益を約束するものではありません。