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2026年9月29日の日本株|日経平均396円安、配当落ちと市場全体の売りを分けて見る

9月29日は日経平均が396円安、TOPIXは1.72%下落。約380円の配当落ちだけでは説明できない市場の弱さと、JX金属のレアアース製錬共同検討、半導体関連企業の上方修正を整理します。

株の夕刊 2026年9月29日。日経平均は396円安、配当落ちだけではない市場の弱さ。JX金属がレアアース製錬へ。
2026年9月29日の日本株|日経平均396円安、配当落ちと市場全体の売りを分けて見る / 株の夕刊

情報基準:2026年9月29日16:00。株価・指数は9月29日終値です。

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9月29日の日本株|日経平均の下落は配当落ちだけではない

指数終値前日比
日経平均65,481.27円-396.35円(-0.60%)
TOPIX4,041.13-70.87(-1.72%)

9月29日は9月末配当の権利落ち日でした。日経平均には配当落ちによる約380円の下押しが見込まれており、日経平均の下げ幅だけを見れば、その大部分は配当分で説明できそうです。

ただし、TOPIXは1.72%下落。日経平均も一時64,699.49円まで売られています。したがって、「配当落ちだから実質ほとんど下がっていない」とは言い切れません。権利落ちによる機械的な調整と、市場全体の売り圧力は分けて見る必要があります。

前日の米国市場では株価指数が下落し、中東情勢をめぐる懸念で原油価格が上昇。米10年国債利回りも5%を超える水準となりました。金利上昇は、将来の成長期待で高く評価されている企業の株価には重荷になりやすく、AI関連なら何でも買われる地合いではなくなっています。

JX金属(5016)|レアアースは「採掘」だけでなく「精製」も焦点

JX金属は9月29日、米Tronox Holdingsとレアアース製錬事業への参入可能性を調べる共同スタディを始めると発表しました。候補地はオーストラリアや米国など。2027年にかけて事業性を評価し、レアアース酸化物換算で年間最大約1万トンを想定しています。調査費用は総額3,200万ドルで、両社が半分ずつ負担する予定です。

ここで大切なのは、工場建設や事業化が決まったわけではなく、現段階は調査だという点です。JX金属の業績への影響も、2027年3月期は軽微とされています。

レアアースは高性能磁石など幅広い用途に使われます。供給網では鉱山で採掘するだけでなく、鉱石から成分を分離し、必要な純度まで精製する工程も重要です。JX金属が持つ非鉄金属の製錬・リサイクル技術と、Tronoxの資源・鉱物分離の事業基盤を組み合わせられるかが、今後の確認点になります。

同社は半導体材料やデータセンター向け光通信材料も手掛けています。今回の共同検討によって、AI・半導体材料に加え、資源安全保障という調査テーマが加わりました。9月29日の終値は3,486円(-65円、-1.83%)でした。

半導体投資の周辺で、利益予想を上げた企業

企業9月29日終値今日の材料見るポイント
旭有機材(4216)6,460円(+5.90%)通期営業利益予想を85億円から120億円へ上方修正。年間配当予想も130円から180円へ増額半導体工場向け配管需要が続くか
AIメカテック(6227)7,090円(+3.35%)海外企業2社から一時接合・剥離装置を約45億円受注売上計上は2028年6月期の予定。追加受注が続くか
アクセル(6730)1,526円(+24.47%)前日の業績・配当予想の上方修正を受けてストップ高メモリ価格上昇を価格転嫁し、利益を保てるか

旭有機材|半導体工場の配管・バルブ

半導体工場では、薬液や水を安全に運ぶ配管やバルブも必要です。旭有機材は、半導体関連プロジェクト向けの管材システム事業が想定を上回り、2027年3月期の営業利益予想を85億円から120億円へ引き上げました。配管は目立ちにくいものの、工場を建設・稼働させるために欠かせない設備です。

AIメカテック|先端半導体を薄く加工する装置

AI半導体では、複数のチップを組み合わせる先端パッケージが重要になっています。同社が受注した一時接合・剥離装置は、薄く加工するウエハを工程中に別の基板へ貼り付け、加工後に剥がす装置です。約45億円の受注は大きな材料ですが、売上計上は2028年6月期の予定で、今期の利益にすぐ反映されるものではありません。

急落でも中身は違う|配当落ちと企業リスク

ネクソン(3659)は9月29日に14.42%下落しましたが、1株415円の特別配当の権利落ち日でした。配当を受け取れない分が株価に機械的に反映されており、下落率だけで企業価値が同じだけ失われたとはいえません。

一方、ニデック(6594)は2,250円、前日比90円安(-3.85%)でした。前日のストップ安に続く下落で、経営体制や減損に関する報道を受け、会社は検討していること自体は事実としつつ、決定事項ではないと説明しています。配当落ちとは異なり、減損額や対象事業、業績・資金繰りへの影響が見えるまでは慎重に確認したい局面です。

まとめ|指数の下落と、業績材料を分けて見る

日経平均の396円安には、約380円の配当落ちが含まれます。しかしTOPIXも1.72%下落しており、市場全体の弱さも残りました。

その一方で、アクセルや旭有機材のように利益予想が実際に上がった企業には買いが集まり、AIメカテックには大型受注がありました。JX金属のレアアース製錬は、まだ事業化調査の段階です。テーマの大きさだけでなく、利益への反映時期と事業の進み具合を分けて確認することが大切です。

参考情報

本記事は情報提供を目的とし、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株価・市場データは記載した対象日時点の情報です。

JX金属(5016)

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